SYOEIMAGAZINE
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2024[Tue]
08.27
住まいの松栄の建築士の能勢です。
8/18に古民家HUGにて、毎年恒例の「子ども建築学校」を開催しました。
ありがたいことに用意していた枠が全て埋まり、13人の子どもたちが参加してくれました。
昨年と一昨年は図面を描くワークショップでしたが、
第3回目となる今回はより多くの方に参加いただきたく、模型のワークショップを企画しました。
イベントの開始前には、普段使っているCGソフトを使いながらどんな風に図面を描いているかを説明。
子どもたちからは
・窓を増やしたい
・白い外壁がいい
・階段や洗面所はどうなっているの?
・庭に木を植えたい
など、いろいろな意見をもらいながら15分くらいで一軒のモデルが完成。
子どもたちの鋭い感性にびっくり!
ワークショップの前には建築の面白さを知ってもらいたく、
スライドで洞窟住居やピラミッドなどの昔の建築から、現代的な家やまちの解説を通じて、
「たくさんの人の知恵や技術を集めて大切につくられた建築が集合して街ができている」
ということをお話ししました。
その後に建築士が普段どんな仕事をしているかを紹介。
模型ワークショップでは、ダンボールを使って自由に作ってもらいました。
最初に見本の模型を見てもらいましたが、
一番嬉しかったのは誰も見本と同じものを作らなかったことです。
ワークショップの前は、うまく作れない子がいるんじゃないか、
作り方がわからないんじゃないかとか不安もありましたが、
みんなそれぞれ自由に、 そしてこちらの想像を超える素晴らしい模型が着々とできていきます。
子どもたちの想像力には驚かされるばかり。
いろんな形の家できていきます。
屋根の形も様々。
実は建築士は若い人の割合が少ない職業です。
少子化が進んでいるのと、建築士の試験も昔より難しくなっていることも要因かと思います。
建築士事務所に所属している30代以下の建築士は全体の10%くらいになっており、
20-30年後には建築士不足になる可能性も・・・。
ぼくたちの仕事は建物を作る仕事ではあるけれど、
同時に街の風景を作る仕事でもあります。
この街を作る大切な仕事が続いていくようにするのも、
ぼくらの世代の大事な仕事だと思っています。
そんな中で、少しでも建築に興味を持ってくれるお子さんが増えたらいいなと思っています!
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!
来年もぜひ開催していきたいと思います。
最後に、参加いただいた方からのアンケートもいくつか紹介させていただきます。
・ 模型作りが段ボールだけでなく、タイルやマスキングテープなどで一工夫できるのも楽しかった。
・実際に使っているソフトを操作して見せていただいたり、建築士の現状(若年層が少ないこと)もわかり勉強になりました。
・建築士って楽しいね、と子どもが話しており帰宅後に途中だった家を完成させて満足そうにしていました。
普段見せないくらいの集中力でしたので親も驚きです。 夏休みの楽しいイベントをありがとうございました。
・スライドでさまざまな建物や世界を見て知ることができたのが良かったと思います。
・模型作りがとても楽しかったと息子が言ってました。スライドを見ながらお話も良かったです。
・最後に集合写真を撮っていただいたのも嬉しいです。
嬉しいお言葉ありがとうございます。
今後の励みになります!!