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SYOEIMAGAZINE

2022[Fri]

07.08

【松栄の家づくり手帳】 菊名S様邸

 

設計、現場担当の能勢です。

 

 

 

この「家づくり手帖」は、家ができるまでの設計・現場でのプロセスや、お客様とのやりとりの記録です。

 

 

 

自分の仕事の振り返りはもちろん、

 

これから家づくりをお考えの皆様に、少しでも参考になれば幸いです!

 

 


S様邸概要

 

木造2階建て、約88㎡、耐震等級3+制震ダンパー

 

設計期間:2018年9月~2019年12月

 

工事期間:2020年8月~2021年2月

 


 

 

始まりはお客様が描かれた図面から

 

 

S様は、お住まいだった戸建てを娘さんが小学生になる前に建て替えたいとのことで、

 

2018年頃から代表の酒井がご相談に乗らせていただいていました。

 

 

 

松栄のことは、インターネットで菊名妙蓮寺界隈の情報を収集していてHPで見つけられたそうです。

 

 

 

 

それから少し間が空き、

 

2019年の夏にS様がご自分で描かれた図面を持って松栄の事務所にご来店されました。

 

当時の事務所は妙蓮寺駅から急な坂を上った先にありました(2020年秋に移転)。

 

 

 

 

S様が描かれたプランは、使い勝手がとても工夫されていて、

 

実は私も手を加えようと色々考えたのですが、

 

最終的にはほぼ最初のプランの通りに実現しました。

 

 

 

 

 

 

 

S様からは、

 

”持参した間取り図を基にグレードアップした図面を作ってもらい、より良い希望の間取りになりました。”

 

”間取り図を何度も何度も作り直していただき、グレードアップした図面が出来上がったとき、一級建築士さんてすごいなあと尊敬しました。”

 

とありがたいお言葉をいただきました!

 

 

 

 

 

 

打ち合わせでは、使いやすさをテーマにご要望を形にしていきました。

 

 

メンテナンスがしやすいキッチン袖壁回りの形状を検討したり・・・

 

 

 

 

 


新型コロナウィルスで工事が延期

 

設計がほぼ完了した2019年の冬、新型コロナウィルス感染症が少しずつ増え始め、

 

工事の状況が読めなかったことから、少し様子を見ることになりました。

 

 

 

そして、しばらく間が空いてから2020年の夏に解体工事がスタート。

建物を解体した後の様子です。

 

 

 

 

今回は建て替えのため、解体前に仮住まいへのお引越しが必要でしたが、

 

松栄では不動産仲介業務も対応しておりますので、仮住まい探しからお手伝いさせていただきました。

 

 

 

建物解体後に地盤の固さを調べる「地盤調査」と揺れやすさを調べる「微動探査調査」を行ったところ、

 

建物が揺れやすい地盤だということが分かり、

 

建物の揺れをしっかり押さえるために、制震ブレースを追加しました。

 

 

 

これです👇 建物の揺れを吸収する仕組みになっています。

 

 

 

もちろん地盤改良もしっかりと施工。

 

鋼管杭と呼ばれるものを地面に差し込んでいきます。

 

 

 

 

基礎の工事もスタート。

第三者検査機関のチェックも入れ、きっちりと施工を行っていきます。

 

 

 

 

そして、基礎も無事に完了。

 

ポンプ車を止めるスペースがなく、100mほど配管をつなぎ合わせてなんとか施工しました。

 

 

 

上棟も無事に完了!!

 

 

上棟の日には娘さんも一緒にご見学されました。

 

 

 

仮のお住まいはご近所だったので、現場もよく見学に行かれていたそうです。

 

 

”建築中の現場を見に行った時も親方さんとかの対応は丁寧で、

 

壁紙を張る前の柱に子供の背比べの印をつけてもらったりもしました。”

 

とのこと。

 

 

 

 

 

着々と現場は進んでいきます。

 

 

 

断熱材も隙間なく吹き付けていきます。

 

 

 

 

 

工事は順調に進み、建物は無事に2021年の2月にお引渡しさせていただきました。

 

 

 

 

南側にマンションが建つ計画があったので、

 

吹き抜けの上方から光を取り込めるようにしました。

 

 

 

 


光を取り込む吹き抜けのサンルーム

 

 

今回特徴的なのは、吹き抜けに面したサンルーム

 

 

バルコニーにも面していて、洗濯物を内干しできるスペースになっているだけでなく、

 

吹き抜けから1階のリビングに光が落ちるスペースになっています。

 

 

 

 

 

吹き抜けの天井にはファンが付いていて空気もよく回り、

 

機能的かつ快適な空間ができて良い感じになっています。

 

 

 

 

手すりは3パターンのうちから、できるだけ光を取り入れることができるA案に決定しました。

 

 

 

 

キッチン脇には収納(可動棚)も設置しました。

 

 

 


当時を振り返って

 

せっかくなので、お引渡し後にS様にあらためてインタビューさせていただきました!

 

 

 

 

松栄で建築してみてよかったことを教えてください。

 

 

地元で長く続いている松栄さんなので、

 

小さな困りごとにもフットワーク軽く対応していただいて感謝しています。

 

地盤改良や断熱・耐震等、見えないところもしっかりやっていただいたので、安心して暮らせます。

 

耐震等級3が標準です!

 

 

-設計、現場の打ち合わせで記憶に残っているところはありますか?

 

ちょうどコロナ禍に入ってしまい、建て替える時期を少し遅らせましたが、急かすことなくこちらの希望を汲んでいただきました。

 

 

家づくりに求めていたのは、とにかく安全に長く住めて、

 

メンテナンス・家事が楽になる事、将来に備えて間取り変更可能にする事でしたが、

 

こちらの細かい要望についてひとつひとつメリット・デメリット・グレードアップ・いろんな角度から改善案を提案していただきました。

 

 

 

-お住まいになられたからの感想を教えてください。

 

断熱材がしっかり入っているので、冬は暖かく夏は涼しいです。

 

小さな吹き抜けを作ったことで、一階リビングも明るいです。

 

 

 

 

水回りをまとめて生活動線を整え、吊り引き戸を多用し段差を無くしたことで、

 

掃除洗濯等が楽になり、安全に暮らせるようになりました。  

 

 

 

 

 

-家づくりで大変だったことなど、他の方の参考になるものがあれば教えてください。

 

ちょうどコロナ禍にはいってしまい、イベントとかもなく遠出もできない状況だったのですが、

 

結果的に家づくりに集中しワクワク気分でコロナ禍を乗り切れたので、

 

我が家はコロナ禍での家づくりはある意味タイミングが良かったのかなぁと思います。

 

 

 

 

子ども自身も建てる過程を楽しんでいましたので、

 

家づくりの時の子どもの年齢も重要だった気がします。

 

 

 

もっと大変になるかもと建てる前は心配していましたが、

 

なんだかあっという間に建て替え出来たので、

 

今となっては大変と思うことはあまり思いつきませんでした。

 

 


 

S様、ご丁寧にコメントをいただきありがとうございました!

 

 

 

娘さんが少し恥ずかしそうにしながら、

 

現場に来ると楽しそうに動き回っていたのを思い出します。

 

 

 

S様邸では、メンテナンスや使いやすさを中心にお打ち合わせをしたのですが、

 

私も普段考えが及んでいないところが多々あり、大変勉強になりました!

 

 

 

1年、5年、10年の定期点検で、またお会いできるのを楽しみにしています。

 

 

S様、この度はありがとうございました!

 

 

設計・現場担当 能勢