SYOEIMAGAZINE
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2024[Thu]
10.24
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■建築概要
2024年9月完成
2階建て / 延べ床面積 約100㎡(約30坪)
3LDK+ワークルーム
スキップフロア(ハーフ吹き抜け)
■仕様
外壁:サイディング
高断熱仕様:HEAT20 G2 UA値0.43
気密:C値0.2
耐震等級3
第三者機関による施工チェック付き
企画・設計・施工:松栄建設
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こちらは、吹抜を介してエアコン1台で過ごせるお住まいです。
1階リビングは21畳。
透明の間仕切りドアや、スケルトンのリビング階段、吹抜などを組み合わせ、
限られた敷地の中で、最大限に広さを感じられるような設計になっています。
キッチンは木目と黒を基調とし、スタイリッシュに仕上げました。
対面キッチンなので、ご家族の様子を見ながら料理をすることが出来ます。
キッチンの前面と背面のカップボード収納もあり、鍋や食器などもすっきりと片付けられます。
リビングの南側には上をロフト状に利用した1.5階分の高さの吹き抜けを設けることで、
南面の高窓から光が差し込んできます。
また、エントランスが見える透明な間仕切りドアにすることで、
リビングの開放感を高めています。
2階の寝室には、面積を有効利用するためにロフト形状(下が吹き抜け)になっています。
そして、こちらのお住まいでは第一種換気を用いた全館空調を採用。
一般的なお家は、トイレなどから排気をする第三種換気が多いのですが、
こちらでは機械で給気と排気を行う第一種換気を採用し、
さらにエアコン1台で冷房・暖房ができる設計になっています。
キッチン横には、8kWのサイズのエアコンを設置しました。
エアコンは目立たないようにルーバーで目隠しをしています。
床の吹き出し口から夏はエアコンの冷気、冬は暖気が出てくるので、
夏は涼しく、冬は暖かく快適に過ごせます。
1階の床全体が夏は涼しく、冬は暖かくなるのもメリットです。
2階へはエアコンの冷気・暖気をダクトを通じて送り込んでいます。
第一種換気も入っているので、常に新鮮な空気が家の中を回っている状態になっています。
9月中旬の晴れた日でしたが、冷房1台で1階23.4度、2階24.8度と、
ほとんど温度差がない状態をキープできました。
2階は真夏日にはもう少し室温が上がるので、
場合によってはサーキュレーターなどを使っていただくのが良いかもしれません。
高気密高断熱住宅では冷暖房のロスが少ないので、 夏冬は冷暖房を付けっぱなしにする連続運転がおすすめです。
冷暖房を稼働後、半日から1日程度で温度が安定します。
外構にはリビングと繋がったウッドデッキを設けています。
通りからは2m以上の目隠しになっているため、
目線も気にならずに開放的に過ごすことができます。
バーベキューやプール遊びなどにも使えそうですね。
こちらは工事中の様子。
土台を敷いた後に第一種換気のダクトを敷き込んでいきます。
上棟後は大工さんの工事が進んでいきます。
壁の中には隙間なく断熱材を吹き付けていきます。
気密測定器を行い、
気密性能を示すC値は非常に性能が良い0.2が出ました!
そして、吹き抜けの中に鉄骨階段を吊りこんでいきます。
足場を撤去後に、仕上げの外構工事を行っていきます。
外構工事も終わり、無事にお引渡しを行いました。
デザイン・性能はもちろん、吹抜を利用した立体的な間取りや空調計画にもこだわったこちらのお住まい。
今後の定期点検で、全館空調の使い勝手についてもまたお伺いできればと思っています。