SYOEIMAGAZINE
SYOEIMAGAZINE
2023[Wed]
11.22
こちらは、松栄で企画・設計・施工をした高性能な分譲住宅(成約済)になります。
■建築概要
2023年7月完成
2階建て / 延べ床面積 約92㎡(約28坪)
2LDK+シューズクローク&パントリー(将来的に3LDKに間取変更可能)
■仕様
外壁:吹付塗装+木板
高断熱仕様:HEAT20 G2 UA値0.46
気密:C値0.2
耐震等級3
第三者機関による施工チェック付き
企画・設計・施工:松栄建設
Photo:中村晃写真事務所
省エネ性能を高めるために、シンプルでコンパクト(外壁面積が少ない)な形状としました。
エントランスから階段を上がってのアプローチ。
玄関周りのデザインは、アクセントとしてエイジングが美しく味のある木板を貼りました。
雨や直遮光が当たらないよう、耐久性にも配慮しています。
玄関を入ってすぐに正面に大容量の靴を収納できるシューズクローク。
引き違い扉を採用しているので来客時には閉め切ることもでき、
シューズクローク奥の引き違い扉を開けると洗面室へとつながります。
1Fリビングは約19畳。
リビングの中に階段があるので、お子様が2Fのご自身の部屋に行くときには必ずリビングを通ります。
リビング階段は、家の中の冷暖房を全体的に均一にする効果もあります。
リビングのアクセント壁は、ジョリパッドという材料を用いた左官仕上げとしました。
左官ならではの温かみのある質感があり、見る角度によって表情が変わります。
キッチンの腰壁には、木板貼りの上にアメリカの塗料ベンジャミンムーアを塗装しました。
ベンジャミンムーアは創業140年を超えるアメリカのペイントメーカーで、
揮発性有機化合物が含まれていないため、匂いが無いのが特徴です。
また、3600色の豊富なバリエーションから色を選ぶことができるのが魅力です。
photo:松栄建設
キッチン脇には、ストックをするのに便利なパントリーを設けました。
1階フローリングには、分譲では珍しい挽板フローリングを使用しています。
挽板は、表面に厚い無垢材を使用した素材で、無垢の質感がありつつ乾燥伸縮が少ないメリットがあります。
リビング扉には質感の良い木製引き違いドア。
本件は分譲ですが、土地販売の段階でお客様にお申し込みを頂いたため、
お客様の希望でキッチン食洗機にはドイツ製のミーレを採用しました。
前面が大きく開くフロントオープンのため、非常に使いやすいです。
洗面室の洗面台には、シンプルなデザインが特徴の
サンワカンパニープレーンVアップライトシリーズを採用。
リビング階段から2階へ上がっていきます。
2階は将来的に、二分割可能な子ども部屋(4.8畳と5畳)と、主寝室の2室があります。
こちらは主寝室。壁の一面がアクセント壁となっています。
玄関は、汚れや割れが目立ちにくい、洗い出しコンクリートのポーチと、
落ち着いた色のタイル仕上げ(オオムラ「クリフストーン グリギオ」)の組み合わせとしました。
南側の2階の窓には夏の日射を防ぐ庇が付いています。
バルコニーや1階のポーチも庇代わりになっているため、
夏の直射日光が入ってこない設計になっています。
夏の日射は庇で遮り、冬の日射は室内の奥まで取り込みます。
室内の温熱環境シミュレーションも実施。
今回の設計内容では、外気温4℃でも20℃近くをキープしています。
こちらは、平成28年基準の最低ラインの断熱仕様で検証したものです。
今回の分譲住宅とは最大で5℃近く差があります。
3Dで見てみると、松栄分譲は全体的に温度が均一なのに対して、
一般的な分譲では窓周りや外壁側が青く(=寒く)なっています。
気密C値は0.2で、気密性能はかなり高いです。
建物の隙間が非常に少なく、エネルギーのロスが少ない家になっています。