SYOEIMAGAZINE
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2023[Tue]
02.07
設計、現場担当の能勢です。
この「家づくり手帖」では松栄で建てた家を紹介していきたいと思います。
自分の仕事の振り返りはもちろん、
これから家づくりをお考えの皆様に、少しでも参考になれば幸いです!
H様邸概要
木造2階建て、約95㎡
設計期間:2020年8月~12月
工事期間:2021年2月~2021年7月
設計:松栄建設一級建築士事務所
施工:松栄建設株式会社
こちらは白楽の高台の上に位置する注文住宅になります。
できるだけリビングを広くということで、
中にリビング階段を設けたプランで進めていきました。
断熱性能を高めることで、リビング階段でも空調の効果が落ちないようになっています。
断熱性能は、
断熱等級6(HEAT20G2:UA値0.46)の高断熱仕様。
平成28年基準の家と比べて、年間で5万円以上の光水熱費が削減できるシミュレーションとなりました。
30年間では150万円以上の差が出る計算になるため、高断熱でグレードアップした価格差も長い目で見ると十分にお釣りが来る計算になります。
温度シミュレーションはこちら。
左が今回設計で、右が平成28年基準ですが、冬の明け方には温度差が5℃近く出ています。
床にもしっかりと断熱材が入っています。
ここでは断熱性能が最高グレードのネオマフォームを使用しました。
屋根、壁にもしっかりと断熱材を充填。
耐震等級は3で、さらに制振ブレースも入った地震に強い家になっています。
地震のエネルギーを吸収する制震ダンパー。
(出典:evoltz HPより)
リビングには木の天井を貼っていきます。
ずっと上を向いての作業なので、かなり大変な仕事ですが、
大工さんも一生懸命貼ってくれています。
そしてワークルームの家具工事。
約5か月の工事期間を経て、無事竣工しました!
柱のない広々としたリビング。
完成すると構造はわかりにくいですが、広い間取りを作るために架構の組み方を工夫しています。
キッチンの腰壁にはKMEWのSOLIDを使用しています。
南の出窓(写真左側)から明るい光が差し込みます。
リモートワークに対応した2階のワークスペース。
2階は屋根勾配を活かした勾配天井になっています。
みなとみらい方面に開いたバルコニーは、
手摺壁を抜けのあるルーバーとしました。
庇も80cmほど出ていて、夏の日差しもカットできます。
リビング階段の下にも収納を設置。
玄関を入ったところには手洗いを設置しました。
植栽は大倉山のPLANTEDさんの施工です。
お庭の方はお客さまがお引越し後にゆっくりと考えたいとのことで、
土の状態でのお引き渡しとなりました。
その他、ワークルームには遮音のために二重窓を設置するなど、
遮音・構造・断熱共にしっかりとした家づくりができたのではないかと思っています。
H様、この度は一緒に家づくりのお手伝いをさせていただき、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします!