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SYOEIMAGAZINE

2022[Tue]

10.11

【大学生レポート】自分の住むまち「妙蓮寺」のイベントに参加して

妙蓮寺在住の大学生である平田さんが、イベントを記事にしてくれました!

(だいぶ前に原稿をいただいていたのですが、記事化が遅れ申し訳ありません^^;

 

 

平田さんは自分が住んでいるまちの活動に関わってみたいとのことで、

この後にも松栄のイベントや地域のお祭りのお手伝いにも参加してくれました。

 

 

若い人たちが、自分の住むまちの積極的にかかわってくれるのはとてもうれしいですね。

 

 

平田さんの記事はこちらからご覧ください↓↓

 

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広報サポーターの平田瑠奈です。

妙蓮寺在住の大学2年生です。

 

今回は住んでいるまちのイベントに参加した記事を書かせていただきました。

 

本屋・生活綴方でのイスナデザインさんによる展示「MOYOURENJI」(会期2022/4/15/8)の関連イベントが開催されました。

 

 

このイベントでは、3回に分けたまちあるきと、まちづくりを深堀りするトークイベントが開催されました。

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第一回 4/10 「発見!雑草まち歩き」

第二回 4/17 「発見!建築。不動産まち歩き」

第三回 5/8  「発見!イラストまち歩き」

トーク 4/24 「まちづくりのバトンをつなぐ」

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※「発見!雑草まち歩き」は参加できませんでしたが、参加者も多く大変好評だったそうです。

 

 

私は、4/17第二回目のまちあるきと、4/24のトークイベントに参加させていただきました。

 

 

 

 

こちらのイベント開催のきっかけは、

 

住まいの松栄さんがイスナデザインさん会社のエントランスに描くイラストを依頼したことから始まったそうです。

 

詳細はこちらの記事を参照ください。

↑こちらがイスナデザインさんに描いていただいた妙蓮寺のイラストになります。

 

 

私が参加した4/17の第2回は、「発見!建築・不動産まち歩き」と題し、

妙蓮寺の不動産建築屋さん「住まいの松栄」代表酒井さん建築士の能勢さんが、妙蓮寺のまちを案内してくださいました。

 

 

妙蓮寺やその近くに住んでいる方だけではなく、

イベントをきっかけに「初めて妙蓮寺に来ました!」という方もいらっしゃいました。

 

 

 

 

 

生活綴方からスタートしたまち歩き。

 

 

目の前の道でさっそく建築・不動産目線からの説明がありました。

 

最初は妙蓮寺の都市計画図の説明からです。

 

横浜市HPより

 

 

都市計画図は主に道路を境にして土地の利用目的や建物の高さを定める図で、

妙蓮寺では商業地域(ピンク)住居地域(緑・黄)が区分されていることがわかります。

 

 

駅前は商業地域(ピンク)なので、背の高い建物やお店が集まりやすくなっているそうです。

 

 

 

 

 

 

境目となる道についてもいろいろとお話しいただきました。

 

 

この辺りは細い道が本当に多く、

個人が所有している私道の多さにも驚かされます。

 

 

 

 

この先の高台は通称「社長通り」と呼ばれる場所だそうです。

 

 

高台は眺望や採光や風通しが良いのと、比較的地盤状況も良いことが多いため、

人気が出やすいエリアとのこと。

 

 

 

まちの代名詞ともいえる菊名池公園はかつては全体が池で、

半分はそのまま池として残り、半分はプールになっているそうです。

 

プールに架かる赤い橋は、かつてあった菊名橋のオマージュだとか。

 

 

 

こちらはテラコーヒーさんが入った元・郵便局の建物です。

 

 

新しく建替えられる計画があったのですが、

松栄さんがテラコーヒーさんに声をかけ、

以前の建物を利用するリノベーションという形に落ち着いたそうです。

 

 

古い建物を活かす提案をするのも、まちの不動産屋の大切なお仕事だそうです。

 

 

 

池の畔商店街は鉄骨のガラス屋根と木造が組み合わさった面白い場所でした。

 

妙蓮寺は新しいお店も入ってきていて、少しずつですが変わりつつあります。

 

 

 

ただ、その変化は急激なものではなく、

古きよきものと、新しいものが、ちょうどうまく混ざりあうようにできているなと感じました。

 

 

 

松栄さんの仕事は、ひとやまちのニーズに合わせた場所を提供することだそうです。

 

 

たとえば、住宅街のなかの駐輪場もその一つ。

 

 

ここは、ふつうは駐車場や住宅になってしまうところですが、

「商店街に人が来やすくなるようにしたい」ということで、

松栄さんが、駐輪場にすることを地主さんに提案されたそうです。

 

 

 

こちらはキッチンカーや自転車屋さんが出店している「妙蓮寺market」

 

 

新しくお店を始めたい人が気軽に妙蓮寺で出店できるようにということで、

松栄さんが、東急さんから駐車場をお借りして、事業者の皆さんに出店いただいているとのこと。

 

 

当日は、大倉山の八百屋さん「大野菜(おおのな)」さんが出店されていました。

 

 

 

 

本屋さんやコーヒー屋さんのように、古くなった建物に、新たな命を吹き込むのも一つ。

 

新しいものを創るだけでなく、いま在るものをいかに使っていくかもまちにとって必要です。

 

こちらはタイル張の雰囲気のある篠原教会

 

 

形に残る仕事をする前段階は、そうでない仕事もかなり多く、

途中で消えてしまったものもたくさんあるそうです。

 

 

今回のまちあるきでは、妙蓮寺のまちをつくるさまざまな形を案内してもらいました。

 

 

 

いろいろある妙蓮寺の形を、模様として描いたのが「MOYOURENJI」で、

まちを知れば知るほど、おもしろい模様や形が見えてきそうな、

もっと知りたい、そう思わせてもらえるまちあるきでした。

 

イスナデザインさんの描いた「MOYOURENJI」のオリジナルグッズ

 

 

 

そして、4/24のまちづくりトークイベントにも参加させていただきました。

 

 

MOYOURENJI」イベント第三弾として、

イスナデザインさん×創造系不動産・高橋寿太郎さん×住まいの松栄・酒井洋輔さんによる

セッション型トーク「まちづくりのバトンをつなぐ」が開催されました。

 

右からイスナデザイン一瀬さん・野口さん、創造系不動産高橋さん、住まいの松栄酒井さん

 

イスナデザインさんは、建築とイラストの両側面からモノを捉え表現する“2.5次元のケンチク”に取り組まれており、

 

その思考のアプローチやプロセスを説明してくださいました。

 

 

 

高橋さんは、建築と不動産、建築と経営のあいだの創造系不動産という不動産会社をされています。

 

 

千葉・いすみラーニングセンターなどの取り組みを紹介してくださいました。

 

 

 

住まいの松栄の酒井さんは、ずっと住んできた地元で、家業としての不動産業をされています。

 

 

不動産と建築とまちづくりという三本の軸を基本とし、

農業のようにじっくりと、妙蓮寺のまちと向き合い継続してきたプロジェクトや、その紆余曲折を伝えてくださいました。

 

 

「まちづくりのバトンをつなぐ」というタイトルながら、

“まちづくり”という言葉はあまり使わない、という高橋さんと酒井さん。

 

 

髙橋さんは、まちを循環させるために、自分で動き分析しモデル化することの繰り返しを探求してきた結果、

人との交流や、まちでの良いサイクルが生まれたそうです。

 

 

 

酒井さんは、妙蓮寺のまちをつくっているのは自分たちではなく、あくまでそこで活動する人だということ。

 

住まいの松栄の仕事は「耕すこと」で、そこに種をまき、育てる人が集まってきてくれるようになった、というを話されていました。

 

 

 

 

 

イスナデザインさんは、今回のセッションに合わせて高橋さんと酒井さんのパネルを用意してくださいました。

 

一枚のボードに的確に明確に表現されていて、感嘆せずにはいられませんでした。

 

2.5次元のケンチク、建築と不動産、建築と経営。

 

一般的な「イラストレーター」や「建築士」、「不動産屋」とは違う視点や感覚からのお話を伺うことができたと思います。

 

 

今回、MOYOURENJI展、およびトークイベントが開催された生活綴方さんも本屋さんという枠に囚われていません。

 

ここに集まる人が(当日お店に収まらないくらい)大勢いて、

新しい視点を持って取り組んでいる人と、それを知りたいと思う人が妙蓮寺という場所に集い、

バトンが繋がったのではないかと思います。

 

 

まちとして、駅として、けして大きくない妙蓮寺というまちが、

新しい視点を発見できる場所として、またそのような文化がある場所として感じることができ、

とても興味深いトークセッションでした!

 

 

イスナデザインさんの展示の様子

 

妙蓮寺のまちの調査(フィールドワーク)の資料。すごい密度です。

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編集後記

平田さん、記事の作成ありがとうございました!

普段じっくりと自分たちの仕事を振り返る機会が無いので、大変ありがたいです。

そして、このようなイベントを発案いただいたイスナデザインさんもありがとうございました!

住まいの松栄の本業である不動産建築の視点から、

これからもまちの魅力を深めるようなお手伝いができればと思っています。

(イベント記事:平田瑠奈  編集:住まいの松栄 能勢・鈴木)