SYOEIMAGAZINE
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2019[Tue]
10.08
設計・現場担当の能勢です。
今回は、松栄で新しく作っている賃貸住宅の話です。
賃貸探しでいつも思うこと、それは
「自分が本当に住みたい家が見つからない」
ということ。
正確にいうと、無理なく払える家賃の中で、
その家に愛着が湧くような、
ずっと住みたいと思えるような、
そんな賃貸住宅に出会うことが本当に難しい、
ということです。
大学生になって一人暮らしを始めたのは2000年のことでした。
それから4回ほど引越しをしていますが、
いつも賃貸探しの際には、この壁に当たります。
内装が好みでなかったり、
キッチンやお風呂の使い勝手が悪かったり、
朝起きても薄暗くて、どんよりとした気持ちになったり、、、 ずっと
『 賃貸とはそういうものだ、、、、 』
と思って受け入れていました。
そんな賃貸人生の転機は、結婚して最初に住んだ小さなワンルームでした。
夫婦二人ともそれほど広い部屋を望んでいなかったのと、
部屋も区切るより大部屋の方が好きだったので、
25~35㎡くらいの部屋を探していました。
東京の不動産屋さんに沢山探していただき、見つけてもらったのが、
27㎡のワンルームマンションをリノベーションしたお部屋でした。
そこは床が無垢のフローリングで、裸足で歩くととても気持ちよく、
天井はコンクリートに白い塗装がされていて、
照明で凸凹が浮き出ている感じが、なんだか外国のアパートにいるようでした。
収納は扉がなく、木でできた格子状の棚がついていました。
雑貨や本を並べるとカフェにいるような気持ちになりました。
キッチンも洗面も既製のものとは違い、
使うほどに愛着が湧いてくるのがわかりました。そして
『 あぁ、、こういうところで暮らしたかったんだな、、、 』
ということに初めて気がつきました。
そんな自分の経験もあり、松栄でつくる賃貸住宅は、
『 自分たちが本当に住みたいと思えるものをつくりたい 』
と考えています。
これは、分譲でも、注文でも、賃貸でも変わりません。
私達が仕事をする上で大切にしていることだからです。
そして、いま大口駅徒歩5分の場所で
企画、デザイン、設計、施工、賃貸募集、管理まで
すべてを松栄が行う賃貸住宅を建築しています。
私達が大切にしたいことを、ギュッと詰め込んだ賃貸住宅にしたいと思っています。
しあわせな時間をつくる賃貸住宅 ② に続く