SYOEIMAGAZINE
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2025[Sat]
08.09
くらしと住まいの松栄、建築士の能勢です。
先日8月3日、妙蓮寺の古民家HUGにて今年で第4回を迎えた「こども建築学校」を開催しました。
今年もありがたいことに、定員いっぱいの15名の子どもたちが参加してくれました。
まずは模型づくりの前に、
スライドを使って「建築士ってどんな仕事?」についてお話ししました。
最初に、自身が建築士になるまでの背景や道のりをお話しし、
その次に「建築ってなんだろう?」というテーマで、
ピラミッドや洞窟住宅、ゲル、竪穴式住居など、
昔の建築から近代のものまで、さまざまな建物を紹介。
「建築士の仕事」というテーマでは、
動画で手描き図面を描く様子や、建物ができていく過程を紹介しました。
また、建築は自分の体験全てが活きる仕事なので、
「いろんなことに興味を持って、好きなことに没頭してほしい」
ということもスライドの最後でお伝えしました。
続いて、待望の模型制作ワークショップ。
初めは、まっさらな段ボールを前にとまどう様子も見られましたが、
そんな不安も束の間で、みんな器用に家の形に組み立てていきます。
図面を描いて、それを基に制作を進めるお子様も。
親御さんも、お子さんの理想の家を一生懸命サポートされていました。
お姉ちゃんの様子を参考にしながら、自分のオリジナルを生み出していく子。
うまくいかない時には、考えながらテープを剥がしたり、やり直したり、建築士に相談したり‥‥。
試行錯誤を繰り返しながら形が出来上がっていきます。
松栄スタッフも、お子さんの模型づくりを一生懸命サポートします。
時間が経つにつれみんな夢中になっていき、
古民家がものづくりの原点である「ワクワク」で満たされていたような気がします。
そして完成後に、みんなの作品を机の上に並べると、
「こんなふうに作ってあるんだね、おもしろいね!」と、
互いの作品を見てまわる様子がとても印象的でした。
当日の子どもたちの自由な発想や真剣な姿に刺激を受け、
自分たちにとっても、ものづくりの楽しさを再認識する貴重な時間となりました。
建築に関わる仕事は社会を支える大切な仕事ですが、
少子化の時代になり、建築士や建築に関わる人材が不足していくことが予測されます。
今回のイベントを通して、
少しでも「建築士」や「建築のしごと」に興味を持っていただけたなら、
何より嬉しく励みになります。
最後に、参加いただいた方からのアンケートをいくつかご紹介させていただきます。
・段ボールで好きな形にできるのが楽しかった!
・素敵な古民家でのワークショップに参加することができて、親子で良い経験になりました。
・互いに作ったものを、口頭で紹介しあう時間があっても良いかも。
・みんなの段ボールの家を使って街を作りたい!
いただいた感想やご意見をもとにしながら、
ぜひ来年も開催していきたいと思います。
今回参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!