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SYOEIMAGAZINE
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2021[Mon]
04.05
設計・現場担当の能勢です。
先日、白楽の分譲地にて、新しい住まいが上棟しました。
この木の柱・梁がたまらなく好きなのですが、
こちらは準耐火建築物になるため、石こうボードという防火材で隠さなければなりません。
それでも、この現場では見えなくなる木の架構をできるだけきれいに整えることに注意を払いました。
屋根の形を左右均等にしたり、建物の形ができるだけ整形になるように架構を整えたり。
費用の面でも、シンプルな美しい形というのは、とても効いてきます。
(2階建ての正方形プラン、屋根は左右均等が一番建築費が安くなります。)
構造に限らずですが、建物の中で見えている部分はほんの一部です。
構造材をつなぐ金物や、壁の中の断熱材、配管・配線などを
住まわれる方が見ることは稀です。
でも、そんなところを丁寧にできるかどうかが、表面にも現れてくるような気がしています。
(iPhoneを作ったスティーブジョブズも、中の回路が美しいかどうかにこだわったとか)
※ちなみに、この住まいの構造は、耐震等級3に制震ダンパー付です。
もちろん、見えないところにお金をかけて無駄に建築費が上がってしまうのは本末転倒なので、
その辺りのバランスはきっちりと取るようにしていますが、
お客様の暮らしの質にかかわる部分は、
見えないところにも手を抜かずに丁寧につくっていきたいと思っています。
今日、出社して鏡を見ると、頭に白い紙のようなものが。
よく見ると桜でした。
春も真っ只中です。